祇園の春〜三年ぶり開催の都をどりを堪能しました

都をどりは、ヨーイヤサー♪
京に春の訪れを告げる舞妓たちの舞妓たちの声。
コロナ禍の影響で昨年と一昨年は中止を余儀なくされていた「都をどり」が、今年、令和になって初めて開催されました。

「都をどり」は、世界的な人気と華やかさを誇る花街・祗園甲部で、桜咲く季節に合わせて4月1日から開かれる古都京都の春の風物詩。明治5年に始まったその歴史はすでに140年以上を誇っています。耐震補強工事のために休館中の祇園歌舞練場に代わり、今年も四條の南座で催されました。

「ヨーイヤサー」は、都をどりではお決まりの幕開けを告げる掛け声。花道や上手の舞台袖から揃いの衣装を着た芸舞妓が登場すると、舞台は一気に艶やかな空気に。いろいろあった浮世の憂さも吹き飛びました。令和初開催にちなんで「泰平祈令和花模様(たいへいのいのりれいわはなもよう)」と題された今回の公演。皇室ゆかりの地を舞台背景に宮廷文化に思いを馳せるとともに、コロナ禍の収束を願って、春夏秋冬、四季折々の全国の名所を織り込んだ京舞が続きます。フィナーレは芸舞妓が一同に舞う桜満開の春の場面。舞台上手には唄と三味線を担当する芸妓がずらりと並び、下手では芸舞妓が笛や太鼓のお囃子を。隅から隅まで見目麗しい景色が広がる圧巻の終幕でした。

 

鑑賞後は、花見小路をゆるりと歩いて、祇園のお茶屋へ。公演を終えた芸舞妓をお座敷に呼んで、京料理と美味しいお酒をご堪能いただきました。
お座敷での芸舞妓の唄と舞も楽しみいただき、京の春を贅沢に満喫する特別なひとときとなりました。