森川裕之

もりかわひろゆき

日本最初の板前割烹「浜作」の二代目森川武の長男として、1962年、京都祇園町に生まれる。
青山学院から慶応義塾大学院中退。1991年に父の急逝により三代目主人となる。 今上陛下、チャールズ皇太子をはじめ、数々の内外貴紳のお料理を担当する光栄に浴した。
「古都の味 日本の味 浜作」と川端康成を嘆息させた店の味を守り、一期一会の精神で日々本店のカウンターに立ち、お客様方をお迎えしている。月7回開催する料理教室は、20周年500 回を越えて、全国から生徒が通い続ける盛況である。 2013年の暮に念願の著書『和食の教科書 ぎをん献立帖』(世界文化社刊)を上梓。好評を博し重版となる。2017年、日本料理調理人として厚生労働省の卓越した技能者、いわゆる「現代の名工」として表彰される。

趣味はクラシック、オペラ、歌舞伎、文楽。 美術や音楽をこよなく愛し、マリアカラスの研究家としての顔も持つ。