新田一郎

にったいちろう

日本法制史・日本中世史専攻。当初は父の新田英治(にった ひではる。東京大学史料編纂所教授、のち所長。東京大学名誉教授。学習院大学教授。日本中世史・古文書学専攻)の影響で日本中世史を専攻。文学部・大学院時代には石井進の指導を受けるが、大学院博士課程在学中に発表した論文が法学部教授石井紫郎から高く評価されたことをきっかけに法学部の日本法制史専攻の助手として採用され、以後石井紫郎の下で法制史を研究。現在まで主に日本中世の法と法に対する人々の意識について研究している。学外では法制史学会理事及び法制史学会企画委員長も務めている。相撲部で活動していたことから相撲に詳しく、東京大学相撲部部長として後進の指導に当たる傍ら相撲の研究も行っている。

略歴

1960年
東京都に生まれる
1979年
東京大学入学
1986年
東京大学大学院人文科学研究科国史学専攻修士課程修了
1988年
東京大学大学院人文科学研究科国史学専攻博士課程退学
1988年
東京大学法学部助手
1991年
東京大学大学院法学政治学研究科専任講師
1993年
東京大学大学院法学政治学研究科助教授
2004年
東京大学大学院法学政治学研究科教授
2010年
日本相撲協会『ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会』委員に就任

著書

『相撲の歴史』(山川出版社、1994年)
『日本中世の社会と法 国制史的変容』(東京大学出版会、1995年)
『太平記の時代(日本の歴史第11巻)』(講談社、2001年)
『中世に国家はあったか』(山川出版社、2004年)
『相撲のひみつ』(朝日出版社、2010年)