山折哲雄

やまおりてつお

山折哲雄(やまおりてつお)
1931年5月11日うまれ。日本の宗教学者、評論家。専攻は宗教史・思想史。国際日本文化研究センター名誉教授(元所長)、国立歴史民俗博物館名誉教授、21世紀高野山医療フォーラム副理事長、総合研究大学院大学名誉教授、平城遷都1300年記念事業評議員。教育改革国民会議委員。角川財団学芸賞、和辻哲郎文化賞、山本七平賞選考委員。

1931年 サンフランシスコに生まれる。
1937年 帰国して東京に転居。
1943年 母の故郷である岩手県花巻市に疎開。
1954年 東北大学文学部卒業。
1959年 東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
1969年 株式会社春秋社編集部入社
1976年 駒澤大学文学部助教授
1977年 東北大学文学部助教授。
1982年 国立歴史民俗博物館教授。
1988年 国際日本文化研究センター教授。
1997年 日文研名誉教授、白鳳女子短期大学学長(2000年まで)。
2000年 京都造形芸術大学大学院長。
2001年 国際日本文化研究センター所長。
2001年 京都新聞大賞 文化学術賞
2002年 『愛欲の精神史』で和辻哲郎文化賞(一般部門)
2003年 第54回NHK放送文化賞
2005年 日文研所長退任。
2010年 第20回南方熊楠賞(人文の部)受賞。瑞宝中綬章。
2017年 亀岡市生涯学習大賞「石田梅岩賞」受賞。

著書
『アジアイデオロギーの発掘 ある宗教思想論の試み』勁草書房 1968
『人間蓮如』春秋社、1970/洋泉社MC新書、2010
『日本仏教思想論序説』三一書房、1973/講談社学術文庫、1985
『ガンディーとネルー-その断食と入獄』(東洋人の行動と思想)評論社、1974
「聖と俗のインド 現代によみがえるガンディー」第三文明社・レグルス文庫 1998
『日本人の霊魂観 鎮魂と禁欲の精神史』河出書房新社、1976、改訂版1988、1994、2011
『道元』<新書・人と思想>清水書院、1978
『天皇の宗教的権威とは何か』三一書房、1978/河出書房新社、1990
『霊と肉』東京大学出版会、1979/講談社学術文庫 1998
『インド・人間』平河出版社 1980
『日本宗教文化の構造と祖型 宗教史学序説』東京大学出版会、1980
『「坐」の文化論』佼成出版社、1981/講談社学術文庫 1984
『地獄と浄土』春秋社 1982/徳間文庫教養シリーズ、1998
『宗教的人間』法藏館、1982
『日本人の心情 その根底を探る』NHKブックス:日本放送出版協会 1982
『神と仏-日本人の宗教観』講談社現代新書、1983
『神から翁へ』青土社 1984 /「神と翁の民俗学」講談社学術文庫 1991
『宗教民俗誌 聖と俗のトポロジー』人文書院 1984
『演歌と日本人 「美空ひばり」の世界を通して日本人の心性と感性を探る』
PHP研究所 1984/「美空ひばりと日本人」PHP文庫 1989
『賢治の風光‐宮沢賢治童話の世界』佼成出版社 1985
『日本人の顔 図像から文化を読む』
NHKブックス:日本放送出版協会、1986/光文社知恵の森文庫 2008
『仏教信仰の原点』講談社学術文庫 1986
『日本仏教思想の源流』講談社学術文庫 1987
『乞食の精神誌 シリーズにっぽん草子』弘文堂 1987
『精神の再興』仏教文化選書:佼成出版社 1989
『神秘体験』講談社現代新書 1989
『死の民俗学 日本人の死生観と葬送儀礼』岩波書店、1990/岩波現代文庫 2007
『みやびの深層 日本文明の創造』<日本文明史第4巻>角川書店 1990
『人間の美術5 浄土の彼方へ 平安時代』学習研究社 1990
『宗教思想史の試み』弘文堂 1990
『ダライ・ラマ』河出書房新社 1991
『臨死の思想 老いと死のかなた』人文書院 1991
『聖と俗のインド』有学書林 1992
『仏教とは何か ブッダ誕生から現代宗教まで』中公新書 1993
『仏教民俗学』講談社学術文庫 1993
『生と死のコスモグラフィー』法蔵館 1993
『学問の反乱 漂泊の旅の如く』佼成出版社 1993
『神と王権のコスモロジー』吉川弘文館 1993
『お迎えのとき 日本人の死生観』祥伝社 1994 /「このへんで、お先に」祥伝社文庫 1999
『巡礼の思想』弘文堂 1995/「西行巡礼」新潮文庫 2003
『死を視ること帰するがごとし』講談社 1995
『日本人と浄土』講談社学術文庫 1995
『宗教の行方』現代書館 1996
『近代日本人の宗教意識』岩波書店 1996/岩波現代文庫 2007
『キーワードで読み解く最新宗教学入門』たま出版 1996
『宗教の話』朝日新聞社 1997
『物語の始原へ 折口信夫の方法』小学館 1997
『悩め、人間よ 親鸞、空海、日蓮、隠された人間像』ネスコ 1997
『蓮如と信長』PHP研究所 1997、PHP文庫 2002
『日本人の宗教感覚』 日本放送出版協会(NHKライブラリー) 1997
『暮しのなかの祈り シリーズ生きる』岩波書店 1998
『仏教と音楽』作陽学園出版部(作陽ブックレット) 1999
『いまを生きる』淡交社 1999
『宗教の力 日本人の心はどこへ行くのか』PHP新書 1999
『悪と往生 親鸞を裏切る「歎異抄」』中公新書 2000/中公文庫 2017
『愛欲の精神史』小学館 2001/角川ソフィア文庫 全3巻 2010
『近代日本人の美意識』岩波書店 2001
『鎮守の森は泣いている 日本人の心を「突き動かす」もの』PHP研究所 2001
『こころの作法 生への構え、死への構え』中公新書 2002
『悲しみの精神史』PHP研究所 2002
『日本人の情感はどこからくるのか』草思社 2003
『教えること、裏切られること-師弟関係の本質』講談社現代新書 2003
『涙と日本人』日本経済新聞社 2004
『さまよえる日本宗教』中公叢書 2004/中公文庫 2013
『日本のこころ、日本人のこころ』日本放送出版協会 2004
『日本文明とは何か パクス・ヤポニカの可能性』角川叢書 2004/角川ソフィア文庫 2014
『デクノボーになりたい 私の宮沢賢治』小学館 2005
『ブッダは、なぜ子を捨てたか』集英社新書 2006
『「歌」の精神史』中公叢書 2006/中公文庫 2015
『山折哲雄セレクション生きる作法』全3巻 小学館 2007
『早朝坐禅 凛とした生活のすすめ』祥伝社新書 2007
『親鸞の浄土』アートデイズ 2007
『親鸞をよむ』岩波新書 2007
『信ずる宗教、感ずる宗教』中央公論新社 2008
『空海の企て 密教儀礼と国のかたち』角川選書 2008
『日本人と「死の準備」 これからをより良く生きるために』角川SSC新書 2009
『いま、こころを育むとは 本当の豊かさを求めて』小学館101新書 2009
『悪と日本人』東京書籍、2009
『天皇の宮中祭祀と日本人 大嘗祭から謎解く日本の真相』日本文芸社 2010/増補版「天皇と日本人」大和書房 2014
『「教行信証」を読む』岩波新書 2010
『17歳からの死生観 高校生との問答集』毎日新聞社 2010/新潮文庫 2014
『にっぽん巡礼 漂泊の思いやまず』創元社 2010
『わたしが死について語るなら』ポプラ社 2010 のち新書
2010・20年代の単著[編集]
『法然と親鸞』中央公論新社 2011/中公文庫 2016
『絆 いま、生きるあなたへ』ポプラ社 2011
『「始末」ということ』角川oneテーマ21 2011
『往生の極意』太田出版 2011
『義理と人情 長谷川伸と日本人のこころ』新潮選書 2011
『日本の「宗教」はどこへいくのか』角川選書 2011
『髑髏となってもかまわない』新潮選書 2012
『ニッポンの負けじ魂 「パクス・ヤポニカ」と「軸の時代」の思想』朝日選書 2012
『ひとり達人のススメ』主婦の友社 2012
『わが人生の三原則 こころを見つめる』中央公論新社 2013
『危機と日本人』日本経済新聞出版社 2013
『母なるガンディー』潮出版社 2013
『能を考える』中公叢書 2014
『これを語りて日本人を戦慄せしめよ 柳田国男が言いたかったこと』新潮選書 2014
『死を思えば生が見える 日本人のこころ』PHP研究所 2015
『「ひとり」の哲学』新潮選書 2016
『恩人の思想 わが半生追憶の人びと』ミネルヴァ書房 2017
『勿体なや祖師は紙衣の九十年 大谷句仏』中公叢書 2017
『死者と先祖の話』角川選書 2017
『老いと孤独の作法』中公新書ラクレ 2018
『ひとりの覚悟』ポプラ新書 2019
『激しく考え、やさしく語る 私の履歴書』日経プレミアシリーズ新書 2019
『「身軽」の哲学』新潮選書 2019
『米寿を過ぎて長い旅』海風社 2020