尾車浩一

おぐるまこういち

1957年、三重県津市生まれ 。1971年に14才で中学生力士として初土俵をふみ、角界でのスタートをきる。1978年1月場所には、20歳8ヶ月(大相撲史上4番目の年少記録)で関脇昇進する。しかし、同年11月場所で左膝じん帯断裂の重傷を負い休場、長期入院を余儀なくされる。1954年7月場所には、幕下30枚目まで番付を下げるが、不屈の闘志と精神力で怪我を克服し、1980年1月場所では再入幕、5月場所には再関脇と奇跡のカムバックを果たす。そしてついに1981年9月場所で初優勝、場所後念願の大関昇進を果たす。1983年1月場所で2度目の優勝。

「がぶり寄り」を武器に、度重なる膝の怪我に悩まされながらも、見事大関まで昇進し、「ペコちゃん」と呼ばれ親しまれた。実に波乱万丈な相撲人生でそのエピソードは今だ語り草である。

1985年11月場所に引退するまでに大関在位22場所。内、20場所連続勝ち越しと、内、13場所で10勝以上をあげ、大関として立派に役目を果たす。

引退後8代目「年寄・尾車」を襲名。佐渡ヶ嶽部屋の部屋付き親方となる。
1987年3月佐渡ヶ嶽部屋から独立して尾車部屋を創設。以降、関脇 豪風や関脇 嘉風などこれまでに多数の関取を輩出している。