小野二郎

おのじろう

大正14年 静岡県生まれ。日本を代表する寿司職人。
寿司職人として「現代の名工」に選ばれ、『ミシュランガイド』の東京版で、最高の「三つ星」に輝いた。三つ星の評価にも「実感がない」と繰り返す、根っからの職人。7歳で料理店に奉公に出され、小学3年生で包丁を持たされた。6年生でひと通り包丁が使えるようになり、その頃には、婚礼や法事の出張料理を任されるようになった。
東京に移って修業を続けた後、40歳の時にようやく独立して「すきやばし次郎」を開店。その腕前は広く高く評価され、2005年、卓越した技能者を表彰する「現代の名工」に選出されたほか、2014年には黄綬褒章を受章している。90歳を超えてなお現役の職人として活躍中。店に立ち続けるために、毎日40分歩いて店に向かい、鮨職人の命というべき手を守るために、外出時には必ず手袋をはめているという。酢飯を人肌の温度で保つと手に米粒がつかないという。「すしは握った直後がもっとも美味しい」というのが信条。流れるようなその握りは「次郎握り」と呼ばれている。