都一中(みやこいっちゅう)一中節宗家十二世都一中、二世常磐津文字蔵
1952年東京生れ。本名・藤堂誠一郎
常磐津節を父初世常磐津文字蔵、四世常磐津文字兵衛、常磐津菊三郎に師事
長唄三味線を田島佳子、長唄を皆川健に師事
東京芸術大学音楽学部中退
音楽学を小泉文夫に師事、一中節を十一世都一中に師事
1981年二世常磐津文字蔵襲名
1985年第一回文化庁芸術作品賞受賞
1986年歌舞伎座の常磐津節立三味線(主席奏者)に昇格
1990年公益財団法人清栄会 奨励賞受賞
1991年十二世都一中を襲名し、一中節宗家継承
1999年重要無形文化財一中節(総合指定)保持者認定
2008年重要無形文化財常磐津節(総合指定)保持者認定
2014年度日本芸術院賞受賞
ドイツ、オーストリアなどの国際音楽祭に招聘され演奏会を行う。
ニューヨーク及びボストンのジャパンソサエティーに招聘され、米国東海岸各都市で演奏会を行う。
そのほか、M.I.T.、イェール、ウェスリアン、コロラド、北京、などの各大学、バークリー音楽院にて講演と演奏を行い、好評を博す。
都一中音楽文化研究所代表、常磐津協会理事、一中節都会主宰、常磐津百閃会主宰。
一中節宗家十二世都一中として、古典の中の古典といわれる一中節の高度に洗練された美意識を継承し、門弟の指導にあたりながら、現代の最先端の感性の要求に応える演奏活動を国内外で展開。未来へ向かっての日本の音楽芸術の進むべき道を追求している。
二世常磐津文字蔵としては、常磐津節の所作事浄瑠璃としての特徴を生かし、舞踊とともに江戸の文化のゆかしさを現代に体現し、常磐津のみの演奏においても、新しい価値の創造に取り組んでいる。