吉田玉男

よしだたまお

二代目吉田玉男(にだいめよしだたまお)人形浄瑠璃人形遣。本名は大西彰。
1953年10月6日、大阪府八尾市出身。中学校2年の時に人形遣いの吉田玉昇に勧誘され、手伝いをするようになって文楽に興味を持つようになる。1968年、中学校3年で初代吉田玉男に弟子入り。1969年、中学校卒業後に『吉田玉女』(よしだたまめ)を名乗って大阪朝日座の『菅原伝授手習鑑』「寺子屋の段」の菅秀才役にて初舞台を踏んだ。
時代物の立役(男人形)を得意とし、品格ある芸風でしられる。特に「『熊谷陣屋』の熊谷直実と『伊賀越道中双六』の唐木政右衛門を演じるのが好きだ」と言う。
2015年4月に師匠の名跡を襲名し、二代目吉田玉男と名を改めると共に、国立文楽劇場(大阪市中央区)での『一谷嫰軍記・熊谷陣屋の段』(熊谷直実役)を演目として襲名披露公演を挙行した。

1975年国立劇場奨励賞、1980年文楽協会賞、1984年因協会奨励賞、1992年国立劇場文楽賞文楽奨励賞などを受賞。2008年・2011年には国立劇場文楽賞文楽優秀賞、2012年伝統文化ポーラ賞優秀賞、2013年国立劇場文楽賞文楽大賞。2014年芸術院賞。2020年、紫綬褒章受章。