前田昭博(まえたあきひろ)昭和29年(1954年)5月1日、鳥取県生まれ。陶芸家、白磁作家。日本工芸会正会員、人間国宝。
前田昭博氏は鳥取県に生まれ、大阪芸術大学で陶芸を専攻した後、郷里で作陶に専念し、白磁の技法や表現について独自に研究を重ねました。ろくろで器の形を造形したのち、手指で圧力を加えて面取りや捻れを施し、光沢を抑えた半透明の釉薬をかけて焼成することで、深みのある陰翳をたたえた白磁を完成させています。伝統技法を踏まえながら、高い芸術性と現代的な感覚を兼ね備えた作品は新しい白磁の展開を示したとして高く評価され、2013年には重要無形文化財「白磁」の保持者に認定されています。
1954年 鳥取県八頭郡河原町本鹿(現鳥取市河原町本鹿)に生まれる。
1977年 大阪芸術大学工芸科陶芸専攻卒業。
1991年 第11回日本陶芸展「毎日新聞社賞」受賞。
1993年 第48回新匠工芸展「富本賞」受賞
1999年 「日本の工芸(今)100選」展招待出品「パリ」
1999年 鳥取市文化賞受賞
2000年 第47回日本伝統工芸展「朝日新聞社賞」受賞
2003年 20回記念田部美術館大賞「茶の湯の造形」展大賞受賞
2003年 第2回京畿道世界陶磁ピエンナーレ銅賞受賞「韓国」
2003年 第50回日本伝統工芸展「第50回展記念賞」受賞
2004年 日本陶磁協会賞受賞
2005年 第60回新匠工芸展「60回記念大賞」受賞
2007年 紫綬褒章受章
2010年 鳥取県文化功労賞受賞
2012年 鳥取県指定無形文化財(陶芸)認定
2013年 国の重要無形文化財「白磁」保持者に認定(人間国宝)