ネルケ 無方(ねるけ むほう、1968年3月1日 -)は、ドイツ生まれの僧侶。2002年から曹洞宗・安泰寺の住職を務める。俗名はイェンス・オラフ・クリスティアン・ネルケ。
略歴
ドイツの牧師を祖父に持つ家庭に生まれる。高校時代に坐禅と出合い、将来は日本で禅僧になろうと夢を抱く。ベルリン自由大学の日本学科・哲学科の修士課程を修了。京都大学に留学するも、博士後期課程を中退し、1993年に兵庫県の安泰寺で出家。京都府の臨済宗東福僧堂、福井県の曹洞宗発心寺で修行を重ねる。
安泰寺を退去後、大阪城公園でホームレス坐禅を行う。そうした中、2002年に師の事故死の訃報を聞いて安泰寺に戻り、9代目住職となる。
著書
『迷える者の禅修行 ドイツ人住職が見た日本仏教』(新潮新書,2011年)
『裸の坊様』(サンガ新書,2012年)
『ただ坐る』(光文社新書,2012年)
『ドイツ人住職が伝える禅の教え 生きるヒント33』(朝日新書,2012年)
関連HP