新企画「山本益博さんと巡る・江戸東京職人仕事の美食巡礼」第一回・蕎麦

和塾による「Premium Experience」最高峰の和文化体験、その新企画がスタートしました。
題して、「山本益博さんと巡る・江戸東京職人仕事の美食巡礼」。

和食の世界には、料亭などの所謂「総合料理屋」とは異なる「専門料理屋」があります。特に、江戸・東京には、その嚆矢かつ最高峰が屹立している。そこで、この企画では、江戸東京を代表する専門料理の雄を、山本益博さんの案内で一年掛けて順に巡ります。蕎麦・天麩羅・鮨・鰻。職人による本物の仕事を、解説付きでたっぷり堪能。それぞれが、いちばん美味しい季節を選んで、親方たちの実演やお話しも交えながら、真性の職人仕事と斯界最高の美食をご体感いただきます。

まずはその第一回「蕎麦」の宴。益博さんイチオシ、神楽坂の名店「東白庵かりべ」を訪ねました。

親方・苅部政一さん

宴は先ず、ご主人=親方である苅部政一さんによる蕎麦打ち実演からスタート。職人の身体に組み込まれた見事な技を間近で拝見。美味しい蕎麦への期待が益々高まります。
席を移して、益博さんによる本企画の趣旨説明。一年の「巡礼」を通して、美味しい料理を食べるのではなく、料理を美味しく食べる技を身につけましょう、といったお話しもあって、参加者も姿勢を正して料理の出を待つのでありました。

その後は、益博さんの解説を聞きながら、苅部さんの蕎麦をいただく。蕎麦はなぜ「たぐる」と言うのか、とか、そばがきに醤油をどうつけるのか、とか、薬味のネギや山葵はどうするのか・・・・、などなどなど。蕎麦食いの達人になれる?「美味しく食べる」秘密の話しがたっぷり。
この日だけの特別メニュー、粗挽きのそばがきや、打ったばかりの蕎麦、じゅわりと音まで楽しい天麩羅蕎麦など、名店の美味を存分にお腹におさめて、またひとつレベルを上げた美食の道が、次へとつづく宴でありました。

 

次回の開催は、4月。鰻の名店「野田岩」に出掛けます。

※本企画・今年度開催分は、満席御礼。次回の募集・開催は来年になります。