刀剣研磨〜血がにじむ

日時:2017年5月9日(火)
場所:刀剣藤代・一口坂ギャラリー

和塾では以前にも藤代先生にお話をお伺い致しましたが、約11年が経ち、
今回はご子息の藤代龍哉先生の実演も見せて頂くことができました。

まずは1階のギャラリーにて、刀剣の歴史と拝見の仕方についてお伺いしました。

刀の見どころである刃文。
光の入射角が30度がもっとも美しく見やすいそうです。
刃文が綺麗に見れる位置を見つけたら、頭の位置を変えずに身体をスライドさせるように刃文をなぞり見る。

 

お座敷に移動し、実際に手にとっての拝見。
ずっしりと来る重さでした。
今回は長曽袮興里入道乕徹の刀も拝見させて頂きました。
「ロマンがある」とのご感想も。

場所を変え2階の仕事場に。
龍哉先生に実際の研ぎ作業を拝見。

一人前になるまでは指先も砥石で擦り切れ
指紋がなくなるどころか、血が出て、真皮まで見えてくるそうです。
お風呂にはいるもの痛かったそうです。
それでも抑える指を一本づつ変え、すべての指を使いきって、修行をしていく。
血の滲むような鍛錬があってこそできる仕事。
まさに美しい輝きを作り出せる仕事ですね。

藤代興里先生、龍哉先生、ありがとうございました。