人形浄瑠璃文楽9月公演 観劇・鑑賞会

文楽・鬼一法眼三略巻を観に出かけました。

吉田文司さん(第59回和塾講師)は奴知恵内実は吉岡鬼三太の主遣い。惚れ惚れします。
公演前に楽屋を見舞うと天変斯止嵐后晴(テンペスト)で文司さんが遣う泥亀丸の人形を発見。

泥亀丸

ところで、文楽では毎公演・第一部上演前に三番叟を披露する。舞台を清めるための舞だとのこと。今回はその三番叟を舞台袖から見物。真横から観る人形の舞はちょっと珍しい。客席からは見ることができない人形遣いの足の動きなどもよくわかります。動画で紹介しましょう。

 

動画の背後に鼓の音が響いている。わかりますか?
で、この三番叟を来る26日の「望月朴清追慕・囃子演奏会」で塾生有志が演奏します。
出番が一番最初で演目が「雛鶴三番叟」という意味がこれで判明。舞台を清めるということですな。まともに音の出ない素人がどれほど舞台を清められるのか。・・・ま、音より心で清めるとしましょう。

さて鬼一法眼です。菊畑の段。鬼一が知恵内に虎蔵を打てと命じます。知恵内というのは実は鬼三太で牛若丸の従者。虎蔵が実はその牛若丸なので、知恵内=鬼三太は、どうしても虎蔵=牛若丸を打ち据えることが出来ない。打てと命じられながら打つことの出来ない知恵内の苦渋。文司さんの名演を堪能できました。