ー相撲~芸能としての格闘技ー新田一郎先生 第四十七回和塾

日時:2008年2月12日(火) P.M.7:00開塾
場所:六本木 ロンドン・ギャラリー

ゴルフが好きですか? という問いはゴルフを自ら実行することを前提としていますね。テニスはお好きですか? という問いにもそれを実際にプレイすることが少なからず含まれている。だが、相撲となると事情は異なる。「あなたは相撲が好きですか?」と問われて、相撲を取ることを想定する人はまずいないでしょう。そう、相撲は「観る」ことを前提とした存在なのです。だから相撲は興行であり芸能である。武芸ではないのですね、ましてスポーツとは異なる。
新田先生のお話しは、そんな意外なところから始まりました。

新田一郎先生

相撲という名称は、あらがう・抵抗するという意味を持つ動詞「すまう」が名詞化したもの。平安時代、遅くとも7世紀には始まっていた宮中の異種格闘技戦だったようです。