ー大樋焼き〜ウラの文化ー大樋年雄先生 第三十二回和塾

日時:2006年11月14日(火) P.M.7:00開塾
場所:六本木 ロンドンギャラリー

三十二回目の和塾は、金沢から大樋焼十一代・大樋年雄さんをお招きしてお話しをいただきました。江戸でも京都でもない、金沢に華開いた日本の「ウラ」の文化に触れるひとときでした。

大樋年雄さん

年雄さんが発表されている「2006年(平成18年)によせて」の一文を以下に採録します。
参:http://www.cocon.gr.jp/ohimuseum/toshiomessage.htm

年を重ねるごとに一年という時間が短く感じるようになっていくのが、人生なのかもしれません。まさに昨年、私にはあっと言う間の一年でした。
十代長左衛門は2月、文化功労者顕彰祝賀会があって多くの方々に祝って頂きました。本人曰く「顕彰も祝賀会も皆、人様のお陰」まさにそのとおりであって、その後は各地にて記念個展を開かせて頂きました。日展、現代工芸美術家協会、石川県美術文化協会、金沢学院大学などで活動の場を与えて頂き益々、伝統と現代の両輪にわたり元気に仕事をしております。
私、年雄は昨年の第37回日展にてMESSA VESSEL「尊崇」 を出品、2度目の特選を受賞させて頂きました。5月に訪れた米国コロラドのキャニオンの頂から見た景色はとても大きな感動的で作品にしてみました。個展は地元金沢、大阪、名古屋、富山、岐阜など各地で開かせて頂きました。本年、東京日本橋三越個展(3/7-13) 中国北京清華大学にて九つの音色展(3/25-29)台湾台南芸術大学での講座 (5月初旬から約1ヶ月予定)日米陶芸展審査(6月上旬ニューヨーク)米子高島屋個展(10/11-17)福岡三越個展(調整中)などがあります。また4月上旬、イタリア、ミラノにて開催 されるミラノサローネにおいて私がプロデューサーとしてあるいはデザイナーとして家具や茶室を発表いたします。現在、人間国宝の先生方や多くの伝統工芸に携わる匠の先生方から多大な技術協力を頂いております。詳細はいくつかの雑誌などで紹介されることになっております。
一年が早ければ二年や三年をスパンスとして捉えていく大切さを感じ始めています。いかに深く考え、どう作品にするか?大きな夢をもって本年も全力で望みたいと思います。

大 樋 年 雄
http://www.ohimuseum.com

役職
・国際陶芸アカデミー(IAC)会員・ロチェスター工科大学客員教授
・台湾国立台南芸術大学客員教授・東京芸術大学講師
・金沢大学非常勤講師・日本文化デザインフォーラム会員
・日展会友・日本現代工芸美術家協会本会員
・日本工芸会正会員・産地プロデューサー(経済産業省)
・九つの音色同人・茶道裏千家青年部巡回講師
・石川県美術文化協会会員・審査員
・石川県陶芸協会理事・石川県民陶芸展審査員
・金沢市工芸協会副理事長/審査員・金沢卯辰山工芸工房講師
・金沢21世紀美術館運営委員・金沢創造都市会議運営委員
・金沢世界工芸都市会議実行委員
・金沢市文化芸術振興プラン策定委員会専門部会員

経歴
1984●ボストン大学大学院修士課程取得
1981●玉川大学文学部芸術学科卒業
1958●十代大樋長左衛門の長男として金沢に生まれる

受賞
2005●第37回日展「特選」再受賞
2004●日本グッドデザイン賞受賞
2004●第43回日本現代工芸美術展「本会員賞」受賞
2003●第27回全国伝統的工芸品公募展「中小企業庁長官賞」受賞
2002●第23回金沢市文化活動賞受賞
2002●第34回日展「特選」受賞
2002●第41回日本現代工芸美術展「現代工芸賞」受賞
2002●第31回石川県インテリアデザイン賞受賞(箔巧館ギャラリー)
2000●第39回日本現代工芸美術展「現代工芸賞」受賞
1997●第53回現代美術展「美術文化大賞」受賞
1995●北の菓子器展(六花亭・北海道新聞社主催)「大賞」受賞
1995●第3回金沢工芸大賞コンペティション「優秀賞」受賞
1993●第12回日本陶芸展(主催/毎日新聞社)入選以後連続
1990●第46回現代美術展「最高賞」受賞
1990●第37回日本伝統工芸展初入選 以後9回入選
1986●第14回中日国際陶芸展入選(初出品)
1983●イタリアファエンツァ国際陶芸展入選

審 査
●日本現代工芸美術展(2006)
●日米友好陶芸展(2004,2005,2006)
●石川県民陶芸展審査員(1990年以後連続)
●現代美術展審査員(1994,1997,2001,2004)
●金沢市工芸展審査員(1991より10回)

個展・招待展
2006●個展 東京日本橋三越本店
2006●招待展「九つの音色 日本/中国/韓国 融合展」 清華大学(北京・中国)
2005●個展「昨日-今日-明日 伝統との遭遇」 金沢香林坊大和百貨店、大阪・名古屋高島屋
2004●個展「昨日-今日-明日 伝統との遭遇」 東京日本橋高島屋、新潟・高岡大和百貨店
2004●招待展「まれなる共通性展」2年間全米ツアー
2004●招待展「九つの音色展」韓国ソウル日本大使館広報文化院
2003●招待展「クラフトトランスフォーム」フーラ美術館(マサチューセッツ、米国)
2003●招待展「日本の陶芸と写真展」ドッチハレン美術館(ハンブルグ、ドイツ)
2003●招待展 現代韓日陶芸展 錦湖美術館(ソウル、韓国)
2002●招待展「アジア太平洋現代陶芸展」台北現代陶芸美術館
2002●招待展「新しい茶道展」ジャパンソサエティ・アジアソサエティ(ニューヨーク、米国)
2002●個展 京都高島屋
2001●個展「新世器展」大阪高島屋/JR名古屋高島屋、広島天満屋
2000●個展「器への行程2000年展」東京日本橋高島屋
1999●招待展 NHKハート展、個展「夢創展」金沢香林坊大和
1998●父子展 札幌東急百貨店、「初願展」京都高島屋
1998●個展 細見美術館開館記念展(細見美術館内ギャラリー)
1995●個展「器への行程」東京日本橋高島屋、岡山高島屋
1994●招待展 世界からの芸術家による「クリエイターによる写真展」(横浜国際エイズ会議)
1994●個展「初願展」金沢香林坊大和、札幌東急
1993●招待展 シルクンスト装飾美術館(ベルギー)ナンシー市役所ギャラリー個展(フランス)
1993●個展 名古屋松阪屋本店
1992●招待展「異文化の融合展」(台北、台湾)
1991●個展「初冠展」京都高島屋
1984●個展ボストン市役所、サーブリジーナカレッジ(ニューポート米国)
1984●二人展 ラフリンウィンクラーギャラリー(ボストン・米国)

講演/ワークショップ
2005●世界からの10人のRAKU陶芸家とのワークショップに参加(コロラド・米国)
2005●日本文化デザイン会議05名古屋にパネラーとして参加 (過去7回)
2004●韓国全州市主催のパネルディスカッションに参加
2003●光と音楽、CGによる茶道デモンストレーション「eAT金沢03」(金沢市文化ホール)
2003●デヴィット・マクファーデン氏(アメリカンクラフト館長)と記念シンポジウム(東京都・ニューヨーク市姉妹都市友好陶芸展)
2002●光と音楽、CGによる現代茶会プロデュース「茶美会」(梅鉢茶会・金沢)
2002●世界からのティーボウルコレクションをプロデュース(大和百貨店・金沢)
2002●「アジア太平洋現代陶芸展」(台北現代陶芸美術館)日本コミショナー
2002●金沢市より世界工芸ミッション(11/24−12/9米国、ヨーロッパ)
2001●世界楽焼シンポジウム(韓国)で公開制作並びに講演
2001●金沢世界工芸都市会議実行委員、金沢世界工芸コンペティション
2000●金沢市よりヨーロッパ工芸ミッション団長としてスウェーデン、ドイツ、イギリスに派遣される
1999●eAT金沢にてデジタルアートについてパネルディスカションに参加
1998●ハワイ大学にて講演、公開制作
1997●金沢市よりヨーロッパ工芸ミッションの一員としてフィレンツェ(イタリア)イスタンブール(トルコ)コペンハーゲン(デンマーク)に派遣される
1997●金沢世界工芸都市会議実行委員、金沢世界工芸コンペティション
1996●全米陶芸会議にてポール・ソルドナー氏、リチャード・ハーシュ氏とともに公開制作(ロチェスター工科大学・米国)
1994●テンプル大学(フィラデルフィア、米国)
1994●ロチェスター工科大学に学長より公式訪問、全学生を対象に記念講演
1992●国立台湾芸術専科學院(台北・台湾)
1992●台北市立現代美術館(台湾)
1991●アルトス・デ・シャヴォン美術大学(ラロマーナ、ドミニカ共和国)
1989●ロチェスター工科大学(ロチェスター、ニューヨーク州、米国)
1985●プリングハムヤング大学(ブロボ、ユタ州、米国)
1984●フィラデルフィア・カレッジ・オブ・アート(ペンシルバニア、米国)
1984●バーソン・スクール・オブ・デザイン(ニューヨーク、米国)
1984●全米陶芸会議(N.C.E.C.A)(ボストン、米国)
1984●ジャパンソサエティー(ボストン)
1982●コンコルディア大学(モントリオール、ケベック、カナダ)
1982●サスキャッチワン大学(リジャイナ、サスキャッチワン、カナダ)

陶壁/デザイン/空間プロデュース
2006●内装デザイン監修並びに家具デザイン監修 ミラノ・サローネ(イタリア)
2004●陶壁/設計監修「光陰空間」テンプスタッフビル(金沢)
2004●内装デザイン監修「サ−パス尾張町マンション」(金沢)
2003●サングラスOHI TOSHIOモデルブランドを発表。世界15ヶ国で販売される。
2003●陶壁「天地相生」ブンゴヤビル(大分)
2002●内装デザイン監修「箔巧館」(第31回石川インテリアデザイン賞受賞)
2002●着物デザイン、OHI TOSHIOブランドを発表
2001●内装デザイン監修加賀屋銀座(東京・銀座)
2001●陶壁「夢想曼陀羅」宇宙山乾坤院(名古屋)
1998●陶壁「飛翔空間」川北町武道館(石川県)
1997●陶壁「虚空間」箔巧館ロビー(金沢)
1997●陶壁「大樋美術館広坂ギャラリー」金沢店づくり大賞受賞
1996●陶壁「Dancing Square」トヨタレンタリース石川本社ロビー
1995●陶壁「創遊空間」金沢市立泉野図書館
1994●陶壁「新次元空間」ホテル百万石(石川・加賀市)
1993●陶壁「玩味創造」料亭大友楼ロビー(金沢)
1993●陶壁「DANCING SQUARE」辻邸(東京・世田谷)玄関及び応接ホール
1992●陶壁「憧憬創造」偕楽ビルロビー(東京・浅草)
1991●陶壁「AMAIZM」第1アマイビル(東京・神田)
1990●陶壁「SPACE SPRAY」金沢全日空ホテル並びにヴィサージュ連絡通路
1990●陶壁「SPACE MIST」金沢シティモンドホテル
1989●陶壁「陶星神秘」東京生命金沢支社ロビー
1988●陶壁「古都未来」金沢読売会館ロビー

コレクション
カウンティー美術館(ロサンゼルス、カルフォル二ア州、米国)
エバソン美術館(シラキュース、ニューヨーク州、米国)
ブラクトン美術館(ブラクトン、マサチューセツ州、米国)
アリアーナ美術館(スイス)
シルクンスト装飾美術館(ゲント市、ベルギー)
ホノルルアカデミーオブアート(ホノルル市、米国)
台北市立美術館(台北、台湾)
ロックフェラーオフィス(ニューヨーク、米国)
ボストンユニバシテイー(ボストン、米国)
ロチェスター工科大学(ニューヨーク州、米国)
ボストン市長室(米国)
ポーツマス市長室(ニューハンブシャー州、米国)
ナンシー市(フランス)
ペニンシュラホテル(香港)
ビジュアルアートセンター(韓国)
国際交流基金/金沢市/金沢学院大学/金沢東警察署/北國新聞社/北陸放送/北國銀行/清水建設/金沢日航ホテル