-精進料理を学ぶ-棚橋俊夫先生 第十九回和塾

日時:2005年10月11日(火) P.M.7:00開塾
場所:原宿 月心居

お稽古風景

 

10月11日の精進料理のお稽古に参加させて戴きました。

精進料理と言っても、上記のお品書きにありますように
27品目とご飯にお味噌汁などもあり、とても満腹になるおいしいものでした。

料理を戴いた後のお話は、
精進料理は完全菜食でお出汁にも鰹は使わず昆布だけであること。
中国からの仏教伝来と共に伝わってきたものであること。
海外では「禅」の普及に伴い、菜食主義が広まってきているが
嘆かわしいことに現在、東京には完全な精進料理は3~4軒しか無いこと。
食事の基本動作、正座で姿勢良く座り
まず、お椀のふたをとり、
右手でお椀を胸の下まで持ち上げ、左手でお椀の下を支える。
箸を右手で上から取り、
一旦、お箸をお椀を支えている左手の中指と人差し指に預け
右手に箸を持つ形で持ち替え、
そっとお椀の香味(ゆずなど)を沈め、
具ではなく、お汁からゆっくりと戴く。
というようなことを学びました。

基本動作は文章で書くと難しく思えますが
見るとシンプルで美しい動作でした。
(ひじを付く、姿勢が前かがみになる、などの美しくない動作は
居酒屋でおやりください、との厳しいご指摘でした。)