10万人を越える入場者を集めている永青文庫の春画展(12月23日まで開催)。来春の京都・細見美術館での開催も決まり、その芸術性が本国である日本でもやっと定まりつつあるようです。
さて、その春画展。和塾でも、いつものように特別な特別な鑑賞会を開催しました。本レポートは、この特別鑑賞会の中身をお伝えするものですが、その前に今回の「春画展」にまつわるタイヘンな経緯をご説明する必要があります。
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細川護煕さんの案内で春画を観る
永青文庫・春画展 特別鑑賞会
日時:平成27年10月25日
会場:目白「永青文庫」〜椿山荘「無茶庵」
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話しは、一昨年に遡ります。ロンドンの大英博物館で大規模博物館では史上初めての大きな春画展が開催されました。大英博物館の常設展は通常は無料なのですが、この大春画展は7ポンドの入場料を取り、かつ同館史上初めて「16歳未満は保護者同伴」という年齢制限が設けられました。こうした諸条件にもかかわらず、同展の入場者総数は予想を大きく上回る9万人に達しました。しかも、その6割が女性。「人類史上、最もきわどくて素敵」(英紙・インディペンデント)、「啓示的」(英紙・タイムズ)など各種メディアも絶賛。


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意を強くした日本側のスタッフは、日本での凱旋展覧会へ向けて走り出します。ところが、打診したすべての美術館が開催に二の足を踏む厳しい状況に。欧米ではその芸術性が認められ、女性や父母に連れられた子供たちまでが鑑賞した春画なのに、本国である日本の美術館では開催できないというのです。進退窮まった実行委員会。さて、どうしたものか・・・。
そこに、細川護煕氏、であります。相談を受けた氏は、自らが理事長を務める目白の美術館・永青文庫での開催を英断。頓挫しかかった大春画展の日本での開催が決まったのです。
と、いうわけで、和塾の春画鑑賞会は、その永青文庫で、閉館後全館を貸し切り、理事長である細川護煕氏のご案内で、展示作品をたっぷりと鑑賞する、まさに贅沢でまたとない「最高峰の和文化体験」でありました。


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永青文庫での春画鑑賞の後は、隣接する椿山荘の無茶庵に席を移し、蕎麦会席をいただきながら、さらに春画を深掘り。本展実行委員会のキーマンである浦上満氏にもご同席いただき、同氏秘蔵の春画を見ながら、広く深い「笑い絵」の世界を、時の経つのを忘れて楽しみました。


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この贅沢な企画にご一緒いただいた細川護煕氏と浦上満氏に、この場を借りてあらためて御礼する次第です。ありがとうございました。


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左から実行委員会の浦上満氏・細川護煕氏・和塾理事の田島整・同理事長の田中康嗣

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