ー幇間〜太鼓持ちのお座敷芸ー悠玄亭玉八先生 第二十四回和塾

日時:2006年3月14日(火) P.M.7:00開塾
場所:永田町 黒澤・座敷

日本に四人しかいない幇間=太鼓持ちである悠玄亭玉八師匠をお招きして、三月のお稽古はお座敷芸を堪能するひとときでした。師匠、常のお座敷は酔客相手ですが、今回は眼を皿のようにして凝視する塾生が相手で、ちょっと勝手が違ったようでした。

悠玄亭玉八先生

幇間の職場は畳の上。その第一の仕事は唄や踊りの芸かと思いきや、そうではない。太鼓持ちは酒間幇助。座敷のお客様と芸者たちのすき間を埋めるのが本業なのです。旦那の考えの先を読み、芸者衆を立て、宴全体の流れを出しゃばりすぎずに司る、それが本来の幇間の役割。身につける芸事も、すき間を埋めるためのものなのです。

太鼓持ちといえば「ヨイショ」の印象が強いのですが、そのヨイショもお座敷のすき間を見事に埋めて宴を心地よく導く技術。歯の浮くようなコトバの羅列ではダメで、旦那と誠実に対峙することなしには成立しません。また、幇間は聞き役であることが重要。落語家は喋るのが仕事、太鼓持ちは聞くのが仕事というわけです。客の自慢したい話題を見事に引き出してこそ幇間の存在価値があるのです。



悠玄亭玉八師匠
1945年東京生まれ。新劇の東京芸術座に所属。寄席芸への興味が深まり、78年から新内・粋曲の柳家紫朝師に師事し江戸音曲の修行を始める。同時に紫朝師の推挙によりお座敷芸の第一人者・悠玄亭玉介師の一門となり師とともに各地の花柳界で修業。悠玄亭玉八の芸名を戴き浅草見番(組合)に登録。日本舞踊は沢潟屋(家元市川段四郎丈)の琴吹流。東京演芸協会所属。映画「雨あがる」(黒澤明脚本)「座頭市」(北野武監督)にも出演。


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