夕風が心地良い秋の初め、皇室ゆかりの名刹「仁和寺」にて、通常では立ち入ることのできない観音堂の独占鑑賞や、夜空に荘厳に響く声明をご堪能いただきました。

仁和寺は、皇室ゆかりの名刹の中で最も格の高い門跡寺院のひとつ。出家した宇多天皇が住まわれ、その後も皇室出身者が代々門跡(住職)を務め、平安・鎌倉期を頂点として、明治維新まで門跡寺院の筆頭にありました。世界遺産にも指定されています。

今回は、6年間に及ぶ大規模修理を終えて落慶された観音堂を、この催事のためだけに特別貸切拝観させていただきました。もちろん仁和寺のお坊さんの詳しく分かりやすい解説つきです。そしてさらに特別なご許可をいただき、本尊の千手観音菩薩立像や二十八部衆立像など全三十三体に、ほんの目と鼻の先まで近づくことができました。間近で観る、大きくて躍動感にあふれた仏様は圧巻。通常非公開の観音堂内部の威厳と迫力に満ちた姿を、たっぷりと堪能いただけました。

仁和寺の御殿の中でも最も重要な建物「宸殿」には、精進料理の夕餉をご用意。部屋全体に金地が使われており、仁和寺の中でも一際豪華な雰囲気でした。

そして夜も深まった頃、密教儀礼の中で用いられる声楽である「声明」を鑑賞。蝋燭の灯りのなか響く、荘厳で重厚で美しい調べ。なんとも体が浄化されたような、そんな気持ちになれました。

No tags.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です